チャイルドシート前向きいつから?早すぎ注意!適切な切替時期を解説

チャイルドシート

そろそろチャイルドシートを前向きに取り付けたいとお考えでしょうか?

「きつくなってきたから」
「後ろ向きに子供を乗せ降ろしするのが面倒だから」
「子供が前を向きたいとぐずり始めたから」
「赤ちゃんの様子が見えなくで不安だから」
「周りから成長が遅いと思われたくないから」

など、前向きに切り替えたい理由は様々かと思います。子育て中のママパパならこのような気持ちになるのもよく理解できます。子育て経験者の私も同じように感じました。

チャイルドシートの着用は法律で定められた義務期間があります。
でも、乗車の向きについてはどうでしょうか?

実は「この月齢から前向きに!」といった規定があるわけではありません。
チャイルドシートごとに適正な切り替え時期が定められています。
商品ごとに、という何とも曖昧な答えになってしまいますが、1つだけ言えることがあります。

早すぎる前向き乗車への切り替えは危険!

ということです。
大人の都合で切り替え時期を早めてしまい、万が一の事故で大切な子供を傷つけてしまったら、取り返しのつかないことになります!
赤ちゃんを守るチャイルドシートは、正しく設置をし使用方法を守ることで、製品の機能が発揮されるものです。

ここでは、切り替え時期を正しく知る方法と手順を解説していきます。最後までお読みいただき、正しい情報を入手していきましょう!

1. 商品ごとに異なる前向き切り替え時期

後ろ向きから前向きに切り替える際、「1歳頃から前向き」と聞いたことのある方も多いと思います。
実は、チャイルドシートの前向き可能な時期の基準は月齢で決められている訳ではありません。前向きにしていい時期というのは、商品ごとに身長・体重・目安年齢で決められ取扱説明書に明記されています。
まずは、ご自身の使用しているチャイルドシートの専用取扱説明書を開いて見ることから始めていきましょう。

1-1. 同じシリーズでもこんな違う!切り替え時期比較表!

前向き切替の情報を調べていく中で、メーカーの同じシリーズ名の商品であっても、安全とされる使用期間、切替時期の基準が異なることが分かりました。
ここでは、アップリカの「クルリラシリーズ」の3商品を例に比較していきます。
まずは、見た目では区別が付きにくいカタチをしていますよね。同じメーカーの同じシリーズですが、後ろ向きから前向き切り替えの時期については、商品によって違いがあります。詳しく見ていきましょう。

クルリラシリーズ

商品名クルリラプラスクルリラ ビッテ プロテクトクルリラAD
商品クルリラ プラスクルリラ ビッテ プロテクトクルリラAD
後ろ向き期間

【身長】
40cm~83cmまで

参考月齢:新生児~18カ月頃
参考体重:2.5kg~13kg未満

【身長】
40cm~105cmまで

参考月齢:新生児~4歳頃まで
参考体重:2.5kg~18kg以下

【体重】
2.5kg~13kg未満

参考年齢:新生児~1歳6ヵ月頃まで
参考身長:50cm~80cm

前向き期間

【身長】
76cm且つ月齢15ヵ月以上~100cmまで

参考年齢:15ヵ月以上~4歳頃まで
参考体重:9kg~18kg以下

【身長】
76cm且つ月齢15ヵ月以上~105cmまで

参考年齢:15ヵ月以上~4歳頃まで
参考体重:9kg~18kg以下

【体重】
9kg~18kgまで

参考年齢:1歳頃~4歳頃まで
参考身長:70cm~100cm

安全基準ECE-R129/02適合ECE-R129/03適合CE-R44/04適合

1-2. 月齢は目安!切り替えは子供の体格で判断すべき

上記の比較表でご覧いただいた通り、見た目が同じようなクルリラのシリーズであっても、主に身長や体重、年齢で判断する基準が別々であることがお分かりいただけると思います。
JAFの『はじめてのチャイルドシートクイックガイド』では、赤ちゃんの体重が10kg、およそ1歳頃になったら前向きで使用することを推奨していますが、実際に前向きにする前に、もう一度しっかり確認してから判断する必要があります。

体重10kgを越えるのは個人差がありますが、平均値として厚労省が発表している乳幼児身体発育調査報告書によると、以下の通り。

男児女児
体重10kgを超える平均値1歳5~6か月
(10.16kg)
1歳8~9か月
(10.09kg)
身長76cmを超える平均値1歳2~3ヵ月
(76.8cm
1歳3~4ヵ月
(76.3cm)

[参考]厚生労働省:平成22年 乳幼児身体発育調査

チャイルドシートを後ろ向きから前向きに変えるのは、平均的な体重・身長の数値からみれば、1歳頃ではかなり早いということになります。周りに流されて月齢を期に変更することのないように注意してください。

1-3. 新しい安全基準では『体重』から『身長+月齢』へ移行

日本国内の基準については、従来の安全基準「R44/04」から、新たな安全基準「R129」が適用されることになりました。主な違いは、チャイルドシートの切替の基準が「体重基準」から「身長基準」に変わったことや「生後15ヵ月まで後ろ向き取り付けを義務化」したこと、「側面衝突試験が基準化」されたことなどがあげられます。
2021年9月現在、国内で販売されているチャイルドシートの多くは国土交通省でも認められている旧基準ECE、R44に準じたモデルがやや多い現状となっています。今後、R129の新基準の普及が進めば、徐々に移行していくことになる見込みです。

[Point:1]後ろ向き装着期間
R44(旧)生後12ヵ月頃(~体重9kg)まで
R129(新)生後15ヵ月未満(~身長75~105cm)まで
[Point:2]後ろ向き装着の体型基準
R44(旧)体重を基準とする
R129(新)身長且つ月齢を基準とする
[Point:3]衝撃実験
R44(旧)前後
R129(新)前後+側面/ダミー人形計測によるデータ分析
[Point:4]シート固定方法
R44(旧)シートベルト固定・ISOFIX固定
R129(新)ISOFIX固定のみ

▼ 詳しい違いについてはこちらの記事で紹介しています
チャイルドシートの新安全基準R129/i-Size(アイサイズ)を正しく理解しよう!

2.  適正な切り替え時期を確認する方法

赤ちゃんの成長と共に、チャイルドシートを前向きにしたいと思った時、誤って基準より早くに切替を行うことのないように、正しい切替の時期を確認する方法を解説していきます。

2-1. [手順1]事前に赤ちゃんの身長と体重を計測しましょう

はじめに、赤ちゃんの体重と身長を測ります。自宅にあるメジャーか新聞紙などを定規代わりに使って測ってみるのもいいですね。赤ちゃん体重は、大人が抱っこして測った重さから、大人の体重を引けばすぐ分かりますよ。

手順

2-2. [手順2]今使っているチャイルドシートの取扱説明書を用意する

使用中のチャイルドシートをお手元に準備して下さい。現在販売されているチャイルドシートのほとんどは、シートの台座や側面などに取扱説明書を収納するポケットが備えてあり、いつでも見れるようになっています。もし、なくしてしまった場合は、メーカーに問合せてみてください。
ここでは、乳幼児兼用チャイルドシートのリーマン・ネディを例に確認していきます。

取扱説明書

チャイルドシート
▲シートの背面に取扱説明書の収納ポケットがありました

2-3. [手順3]適用条件に明記されている身長・体重・年齢を確認する 

実際にお使いのチャイルドシートの取扱説明書に記載されている「身長」「体重」「年齢」を必ず確認してください。また、本体にも後ろ向きと前向きの取り付け基準が明記されている場合があります。
お子様が、前向きの適用条件に達しているかを確認しましょう。
リーマン・ネディの場合、ECE.R44/04の安全基準に従っていますので、前向き使用の条件として、主に体重10kg以上、身長75cm以上、年齢12ヵ月頃からと明記されています。

取扱説明書

チャイルドシート
▲台座に前向き、後ろ向きの切替基準が明記されていました
適用基準よりも早く窮屈に感じたら?

まず、幼児用ベルトとヘッドレストの高さが適正位置か確認してみてください。取扱説明書にも記載のある様に、幼児用ベルトがしっかり調整できていない場合やインナークッションの取り外しが未だの場合は、予定より早くきつく感じてしまうこともあります。また、ヘッドレストの高さ調節のできるものは、しっかり適正の位置に調節しておく必要があります。
また、冬場特に、お子様に厚着させた状態だとシートがきつく感じるだけでなく、衝撃を受けた場合ベルトの間にできた隙間から身体がすり抜ける可能性が高く危険です。車内空調を調節し、お子様はダウンやコートなどの上着を脱がせた状態で座らせてください。

上記を確認しても解消されない場合は、チャイルドシートを取扱うベビー用品の販売店やメーカーに問い合わせてみましょう。ナイスベビーでも、成長するお子様の体型に合わせた様々なチャイルドシートをレンタルしてお試しいただくこともできます。

3. 早すぎる前向き切替NG!できるだけ後ろ向き推奨の理由

早く前向きに切り替えたいとお考えのママパパには、想定外のことで現実的に無理!と思われてしまうかもしれませんが、後ろ向きのチャイルドシートは、適応期限ギリギリまで後ろ向きで使うことをおすすめしています。
これは、交通安全先進国のスウェーデンで特に推奨されていることですが、これが、欧州の基準を採用している日本でも注目されてきています。できるだけ後ろ向きを推奨する理由を解説していきます。

チャイルドシート

3-1. 乳幼児の身体は未熟で前方からの衝撃に耐えられない

乳幼児期の赤ちゃんは、頭部が大きく重く、特に頭を支える頸部が未発達です。
前向きで座った状態で前方からの衝撃があった場合、身体をシートベルトで固定していても、頭部が前に飛び出すことで、頸部が酷く損傷することが予想されます。頸部の損傷は頸椎への影響も大きく致命傷となるケースがあり大変危険なのです。

3-2. 万が一の事故、被害を最小に抑えることができる

事故の衝撃を受けた際、身体の一番広い背中で受けることでチャイルドシートの背もたれが衝撃を吸収し、その力を分散してくれるため被害を最小にすることができます。
チャイルドシートは事故が起きることを前提に、赤ちゃんの身体にかかる衝撃を軽減することを目的に設計されています。赤ちゃんを事故から守る為に正しい理解をし、最大の防御をしていくことがとても大切なことです。

背中で衝撃を受ける

▼ チャイルドシートの後ろ向きについて詳しくはこちらの記事で解説しています
チャイルドシートは後ろ向きで安全確保!困ったグズリに対策伝授!

4. まとめ

いかがでしたか?

チャイルドシートの前向き切替の時期は一律ではないことがお分かりいただけたと思います。
同一のシリーズ名で調べただけでは誤った判断をすることになるというのは、私自身も調べていて発覚したことでしたので、大変驚きました。
どんなに大人都合でお世話のしやすさや利便性を優先したところで、万が一の事故で何かあってからでは、取り返しがつきません。大切な赤ちゃんの命を守るためのチャイルドシートは、正しく使用して下さい。

赤ちゃんとご家族のお出かけが楽しく安心安全なものであります様に。

※記事内容は2021年9月現在の情報です。

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